【こたえ】
3【解説】
前問と同じく、知識問題です。Can-do statements というのはちょっと語学教育に興味がある方なら聞いたことがあるかもしれません。イメージとしては
・自分が~語を使ってコレができる、という能力をデカい基準にぶつけて判定する
感じを思い浮かべればいいでしょう。たとえば「日常的な簡単な会話なら何とか聞き取れる」という「できるコト」を基準にぶつけると「あなたの聞き取りは初級レベル(A1)」みたいな判断がくだされるわけです。ここで注意することは学力テストと違って、自他を比較することはできない、という点です。キャンドゥは
また「できるコト」は具体的に記述されているので2も違います。そして自己評価(または先生などの他者評価)に基づくものですから、個人の特性が相当強くかかわってきます。
というわけで、3が答え。なお「自律学習」は「自立」ではありません。
自律学習とは簡単に言うと「自分が自分の先生になる学習」ということです。これは必ずしも"独学"という意味ではなく、いまやっている勉強を他人事ではなくワガコトとしてとらえ、何を学ぶのか、なぜ学ぶのか、どうやって学ぶのかを自分で選び取り、しかもその評価も自らする、という学習のことです。そこでは当然、「私は今何を学んでいる最中なのか」という意識化(メタ認知)が必要になります。
以上で問題5の解説を終わります。
【解説】
『日本語教育のスタートライン』pp.595-599