【こたえ】
1【解説】
知識問題です。用語を覚えていればそのまま解けますね。
標準偏差 (SD) とは受験者のテストの点がどのくらい散らばっているかを示す値で、小さければ小さいほどちらばりは少ないことになります。
手計算でこの値を出すのは大変ですが、エクセルではどこからどこまでの数字を計算するかを決めて =STDEVPA という計算をさせれば面倒なことは考えずともちゃんと標準偏差は出てきます。
ちなみに残りは統計の基本用語で、統計の本は「基礎」と書いてあってもわたしなどにはけっこう難しく、早く「統計の基礎を基礎から教える基礎的な本」が出ないかと待っています。待っていても仕方ないので(←早く書け)、解説に行きます。
2は簡単に言うと「その問題って、どのくらい手ごわいの?」を示す値で、これを「項目弁別力」と言います。上位の点を取ったグループの平均点ー下位の点を取ったグループの平均で導くことができます。
3は「これって平均点じゃん」と思うかもしれません(習うまでわたしもそう思っていました。認知言語学とかの解説と比べてこの弱気さは何でしょうか...)。実は全部の点を順に並べた時に中央に来る値は「中央値」といって、平均点とは違います。
うーんとやさしくしましょう。Nび太、Jァイアン、Sネ夫の3人が(著作権が怖いので匿名)算数の試験をしたら、N君26点、J君35点、S君80点だったとします。この場合、中央値は35点です。でも平均点(平均「値」のほうがカッコいい)は47点になります。
4は簡単に言うと正答率ですね。ということは、正答率95パーセントという試験の場合は「困難度が低い」になるので、数値が高いとそれが高い、という観点からは、まじめな話、「項目容易度」のほうが名称としてはふさわしいと思います(もちろん、そう覚えると検定で間違えてしまうので勉強するほうは大変ですね)。
【解説】
『日本語教育のスタートライン』p.451