2020/01/08

006)平成30年度 試験I  問題1(3)音節数

【こたえ】
 2

【解説】
 前の問題とは違い、こちらは現代日本語の発音に即した良問です。
 問題を解く鍵は「長音節」にあります。

 音に関する現代日本語の標準的な規範は「かな1文字が1つの短音節」ですね。たとえば「ねこ」は2つの短音節(2音節)、「さくら」は3つの短音節(3音節)からなっています。
 ところが短音節に「ん」「っ」「-」がつくと、これが長音節になります。
 たとえば「神田(かん+だ)」「切手(きっ+て)」「蒸気(じょう+き)」はいずれも長音節1つと短音節の計2音節からなっています。

 ちょっと複雑なのもやってみましょう。「国交断絶」はどうですか? 「こっ+こう+だん+ぜ+つ」ですから「長(こっ)長(こう)長(だん)短(ぜ)短(つ)」の計5音節となりますね。

 ここまでわかれば、もう解けます。
・1の「ちょうせん」は「長+長」の2音節
・2の「きょういく」は「長+短+短」の3音節
・3の「さんぽ」は「長+短」の2音節
・4の「けっか」も「長+短」の2音節
・5の「かたん」は「短+長」の2音節
 というわけで、2が正答となります。

 なお実際は長音節になるものは上記だけではないのですが、まずはこの問題が理解できるようにしてくださればと思います。

【参考】
日本語教育のスタートライン』 pp. 175-177
もっと基礎から勉強したい場合は
日本語教育のミカタ』 p. 60

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