2020/01/19

033)平成30年度 試験I  問題3-B(10)適切な内容の選択

【こたえ】
 3

【解説】
 一読しただけでは、何を問うているのかわかりにくいですね。
・対義語同士の品詞の関係は単純ではない
 ことを最もよく示している文を選びなさい、ということです。ということは、
A.「言語学的に正しい文」であっても、上の条件に合わなければダメ
 という選択肢もあれば
B.「言語学的に正しくない文」なのでそもそもダメ
 という選択肢もあることになります。こういう二重のわかりにくさを孕んだ問題は、あまり検定の出題として適切とは言えません(ところが結構多いのです)。

 では上記を頭に置いて、ひとつずつ見ていきます。
 まず1、「違う」の対義語は動詞である、ですが、対義語は「同じ」ですから、これは上の例でいくとBになります。
 次は2、「間に合う」の対義語は動詞ではない、ですが、対義語はもちろん「遅れる」で動詞、ですからこれもBになります。
 さらに3、「嫌い」の対義語はイ形容詞である、ですが、ご存知の通り「好き(な)」でナ形容詞ですから、これもBです。これなら「言語学的に正しい文を選べ」のほうが、出題の文言としてははるかに適切なはずです。

 正解は4、「若い」の対義語はイ形容詞ではない、ですが、「年取った、老年の、年老いた」などがあり、確かにイ形容詞ではありませんから正解ですが、反義関係が単純でないことを示すのであれば、「若い」には対応する反義語がない、と書いたほうが適切かと思います。

 …作問者の努力は買えるものの、控えめに言っても、これは「残念な問題」です。

065)平成30年度 試験I  問題8 問5 ソーシャルサポート 【こたえ】 4 【解説】  ソーシャルサポート (social support, 社会的支援)とは心理学のことばで、 いろいろ困った人に周りの人が支援すること です。それさえわかれば、正解に近づくこ...