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【解説】
これは10と同じで、言語学・言語教育学の知識がなくても解ける、「日本語クイズ系」とでも言うべき問題です。
解き方はもちろん、テンテンの後、つまり後件の節の内容を想像すればいいわけです。以下、わたしの想像および解説です。
1. 経理のことがわからずに今に至っている。
⇒そのことを残念に、あるいは悔しく思う。「おかげ」が皮肉として使われているのに気をつけてください。 例:おまえのミスのおかげで今日の試合はさんざんだったぜ。
2. 大切な20万円を失ってしまった。
⇒そのことを残念に、あるいは悔しく思う。「ばかりに」の後件は失敗など悪いことが続きますね。
3. 第一志望の高校に合格した。
⇒そのことを望ましく、また嬉しく思う。これが「仲間はずれ」、つまり正解です。
4. 大切な40万円を失ってしまった。
⇒そのことを残念に、あるいは悔しく思う。さっきより損失額が倍増していますが、これは例なので気にしないでください。
5. 大切な60万円を失ってしまった。
⇒そのことを残念に、あるいは悔しく思う。さらに損失は増えていますが、もし2, 4, 5の発話が同じ人によってなされたとしたら、どんだけ騙されやすいんだ、となりますね。
これで30年度の「仲間はずれ」は終わりです。次回からは「誤用の仲間はずれ」に行きます。がんばりましょう☆