【こたえ】
3【解説】
知識の断片になりがちなコースデザインをスクリプト(時間順での出来事)で考えさせる良問です。1つずつ考えていきます。
まず1ですが、最初の学習者ニーズを調べる段階で教科書を決めるには尚早です。シラバスを決めてから教科書を考え始めるのが通例です。
2は現場の実際はともかく、理念的にはあくまでシラバスがまずあって、それに合う教科書を考えるのが普通です。
4ですが、一昔前はこういうことを言う人がいたのですが、教材の本物らしさ (authenticity) が重視されるようになってから、入門段階でも(むしろ入門段階ゆえに)
生教材を使おうという声が英語教育などでは大きくなっています。
正解は3ですね。これも理屈の上ではこちらの事情に教材を合わせるのがそもそものあり方であると考えてください(実際は双方のすり合わせになるのですが)。なお主教材の英訳は main textbook ではなく coursebook というのが通例です。
以上で問題7の解説を終わります。
【解説】
『日本語教育のスタートライン』pp. 462-465
『日本語教育のミカタ』 pp. 145-146